~ 文具に関する日々の出来事・2015  ~

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2015/5/20(水)    学校でのお習字の筆対策は?
2015/5/5(   「お香典袋が無い」???






 2015年 5月 20 日 (水)
 学校で墨液を使用する時の筆対策は?

   現在学校の授業での習字は、大部分が既成の墨汁(=書液)を使用している。
   昔みたいに、生徒さん各自が固形墨を磨(す)っているところは少ない。
  
   これが、筆にとっては災難(?)で・・・。
  
   固形墨は天然材料なので水に溶ける為、筆をさっと洗っただけで置いておいても次の習字の時間に
   墨を()って書く時に固まって書けない・・・という事は無かった。

   しかし、書液は成分により固まる性質を持っている為、使用した後にきちんと落とさないと、筆が固まって
   書けない・・・という事になる。あるいは固まって膨張(ぼうちょう)する為、根元に残った書液が原因で
   筆の穂先が割れたり、軸が割れたり、穂が(軸から)抜けたり・・・とか、散々な事になる。
    
   なのに、学校によっては、水場が汚れるからか、水道管が詰まるからか、またはゆっくり筆を洗う時間が
   取れない為か・・・授業の後で筆を洗わせないところが多いので、習字のあった日に筆を家に持ち帰って
   洗う事をしない生徒さんは、すぐに筆をダメにする事になってしまうのである。



   さらに、固形墨の場合は、糊で固めてある未使用の筆(太筆)を初めて使う場合、穂先を3分の2くらいまで
   おろして使っても、おろした部分だけを簡単に洗っておけば、次の習字の時間にまた、3分の2の部分で
   書くことができた。

   しかし、書液の場合は3分の2だけおろして書いても、書液が筆の根元まで沁みてしまうと、根元まで
   しっかり洗って(書液を)落としてしまわないといけない。そうして、根元まで筆を洗うと、次に書く時には
   穂が全部おりた状態で書くことになる。
   つまり・・・筆の使い方のできていない生徒さんが 全部おりた筆で文字を書くと、 とんでもなく太い文字  
   になってしまうのである。

 

   もちろん、筆の使い方ができている(筆を押さえつけないで上から吊っているように書ける・腕で書ける)
   生徒さんは、何の問題も無いのだけれど、筆使いに慣れていない生徒さんの方が多いだろう。
 
   なので、学校でのお習字の筆対策を何点か挙げてみる。


 ① 書液を ”筆にやさしい” タイプの書液にする。
    筆が固まりにくいため、多少書液の洗い落としがあっても、固まって書けない・・・ということはない。
    各社から発売されていますが、当店在庫は、呉竹の ふで思いなぼくてき ¥350-+税 です。

   
  
 呉竹 ふで思いなぼくてき
BA12-18 ¥350-+税
 2015/5月の価格です。


    * ”洗って落ちる”タイプの書液もありますが、書いた文字が滲(にじ)むし、時間が経つと
       文字の色が褪色する為、お習字教室の先生や学校の先生によっては、
使用不可の場合が
       あります。
    

 ② 前の日に固形墨を1回分だけ磨って書液が入っていたケースなど密封できるケースに入れて持参する。
    
    * 実際にやっている人もいらっしゃるらしいのですが、磨った墨液には防腐剤は入っていませんので、
    湿気の多い時期はもちろん、毎回残った墨液を捨てるとか、お取扱いに注意が必要です。
    (腐った墨液の臭いは・・・一度嗅いだら忘れられないくらい強烈です。)
  
    
    * 短い時間で濃く磨れる墨もあります。 ↓画像 (はやおり 
¥1,000-+税 )
 
  

 

 早く磨れる墨
はやおり
¥1,000-+税
 2015/5月の価格です。

 

 ③ 穂の短いタイプの筆を使用する。

    * 3~4号の太筆の3分の2のサイズの筆なので、書液を使用して根元から洗っても文字を書くのに
      ちょうど良いサイズのまま使えます。
   
   



 上が穂が3分の2サイズの筆  ¥500-+税 / 下が一般的な太筆¥800-+税 /  
2015/5月現在の価格です。 


 

  
 ④ 習字の授業の後、根元まで洗った後、穂先を自分で糊で固める。
      
    糊での固め方
       洗った筆を水で溶かしたでんぷんのりに浸します。
       穂先を空気を抜くように絞ります。
       日陰で風通しの良い所に穂先を下にして吊るします。(そのために軸の先に紐が付いています。)
       
空気が抜け切れていないと書く時に穂先がパサパサになります。

       小筆は、空気を抜きやすいし穂先の形も整えやすいのですが、
       太筆は難しいかも知れません。

       太筆の場合は、穂の3分の2の位置まで糸を巻くこともあります(昔ながらのやり方)が、
       書液を使用した場合に糸の部分まで書液が沁みてきた場合には、
       糸を外して洗わないと筆が痛みます。





  
   筆の正しい使い方 (一休園の筆の扱い方参照)

  * 最初に穂に付いているプラスチックのキャップは捨てる。
        使用して洗った後、またキャップをする生徒さんがいらっしゃいますが、
         一度捌(さば)いた筆は、キャップには入りません。キャップは捨てて下さい。


  * 細筆の場合は3分の1~半分までおろして使います。
      固形墨を磨った場合は、布か紙で墨液をふき取って形を整えてからしまいます。
      書液を使用した場合は、書液の沁みている部分まで水で洗って風通しの良いところに
      穂先を下にして、吊るして乾かします。(直射日光は避けて下さい)
     
  * 太筆の場合は、3分の2までおろして使います。(学校の場合です。)
      固形墨を磨った場合は、布(=紙)で墨液を搾(しぼ)り取ってから水をつけた紙(=布)でふき取るか、
      3分の2の使った部分まで水を含ませて布(=紙)でふき取り、形を整えて乾かしてからしまいます。

      書液を使用した場合は書液が残らないように丁寧に洗って、日陰の風通しの良いところに
      穂先を下にして吊るして乾かします。
      
            一休園HP



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 2015年 5月 10 日 (日)
 ”お香典袋が無い・・・”

   「お香典袋下さい。」

   仏事用の、のし袋を購入にいらしたお客様が口にされる言葉である。
   例えば、「お葬式(お葬儀)に持っていくお香典袋下さい。」とか
        「 法事(法要)に持っていくお香典袋下さい。」とか。

   関東では、仏事に持参するのし袋を総称して”お香典袋” と言うので、
   その都度、「お葬式(お葬儀)には、ご霊前です。(下画像左)」とか
          「法事(法要)はご仏前です。」と答えている。

    (浄土真宗の場合は お葬式には ご仏前を使います。
     
禅宗や天理教なども厳密に言えば”ご仏前”らしいのですが、
     ”ご霊前”で持参しても問題はなく、一般的には”ご霊前”で持参される方も多いようです。)


 ご霊前 多当 中袋付き  ご仏前 多当 中袋付き
 
 
   

                            
 
  
   
                     * シワに見えるのはビニールの反射です。

   先日、”お香典袋”を購入にいらしたお客様が 「ここ(当店)には”お香典袋”が無い」 と仰って帰られた。
   一瞬、何の事かと思ったけれど、あぁそうか・・・と気づく。
   (帰られた)お客様は、たぶん、関西の方だったのだろう。

   関東では、不祝儀袋全般の事を”お香典”袋と言い、(上のように)ご霊前やご仏前を使用するのが一般的で、
   ”お香典”と単独で書かれたのし袋は少ない。
   
   当店では、”ご仏前・ご霊前・お香典”の短冊が3枚付いていて、どれにも対応できるようになったもののみ
   在庫していた(下画像左)のだが水引が結んであるタイプなので、気づかれなかったのかも知れない。
   もしくは、上のご霊前・ご仏前のような水引印刷タイプを探していらしたのかも・・・。
   
            

     
 
                           * シワに見えるのはビニールの反射です。
                         

   関西では、ご霊前とかご仏前とか関係なく、”お香典”がよく使われているようで、
   店頭にも”お香典”と書かれたのし袋が売られているらしい。 
   
   その後、広島か岡山からいらしたというお客さま(30代の女性)や九州からいらした男性(5~60代)にも
   同じように「お香典の袋が並んでいない」と言われたので、
   東京では不祝儀袋を総じて”お香典袋”という説明をしたら、すごく納得されていた。

   「だから、(東京の)どこのお店に行っても無かったんですね。」・・・と。




   日テレの「ケンミンショー」を観ていると、関東と関西に限らず習慣の違いはあるもので、
   転勤等で知らない地域にお引越しされた場合は、お近くの商店街で情報収集されると良いかも知れません。
   

   ちなみに、最近よく聞かれることが多いので、”お香典”水引印刷タイプ在庫しました。(下画像)
   関西のお葬儀・お法事にご利用下さい。



 

    
  

     
                          * シワに見えるのはビニールの反射です。
   
         



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